no story あとがきに代えて

写真は写真である時に本来もつ魔法のような力を発揮するはずだ、なんて、それがどういうものなのか今はまだ見当もつかないけれど。
でも、どこかでそれを信じながら、掴んだ気がしたしっぽの先が手の中で消えてしまいながら写真を撮る自分もまた人間であるから、物語はそこからひょいと顔を出す。
「お前がくると邪魔なんだよ、写真の魔法が消えて行ってしまうんだ」と突き放しそうになる、が、なぜだか手を差し伸べてしまう。 両方にひっぱられながら耐えるしかないのだ。
世界の秘密はいつもぼくらのすぐそばにいるけれど気づかない。ある道を歩んで行く途中、ふっと気づいた気がする時もあるけど、ただそれだけなんだ。
物語と現実の境目がどこかなんて、今日もわからない。 でもそんなわからないことが、未来に向かっているような気がするんだ。
十一ヶ月間おつきあいして頂いたみなさん、いつも協力してくれるelvis pressの二人、rainrootsの名プリンターゆじさん、写真をいつも見てくれる方々、ありがとうございました。さあ、また今からだ。
まだ始まっちゃいねえよ(from キッズリターン)ですね。
2010年12月 小林 豊











